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歌詞概論

男の書いた詞と女の書いた詞、なんでこんなに違うんだろう??
と思って考えた脳内スパイラルをまとめてみましたので暇な方はどうぞ。
(今回のは近代ブログ史に残るほどの長文ですのでご注意を笑)

常日ごろから、女性の書く詞(詩ではなく、歌詞)は、
男の自分からすると主題が明確でない、
サビに至ってまでAメロと同じような情景描写を続けている
ようなものが多い、という印象があって、気になっていた。
女性と接する度に思考回路の違いを感じることも多い。
自分はそういう詞は書かない。その違いはどこからくるのだろうか。

一つ考えられる仮説として、
「男女の情報処理のアルゴリズムの違い」というのが浮かんだ。
表現行為を一種のコンピュータープログラムに置き換えた場合、
多くの女性の脳内は一直線のシンプルなアルゴリズムである。
一つずつの情報を一つずつ処理するということだ。
「私はね、あなたに意見を求めているんじゃないの。
ただ同意が欲しいだけなの!」というのは
この女性の一直線な思考回路(ステレオタイプで申し訳ないが)を
端的に表現したものであって、
1回目のAメロからBメロ、サビ、間奏、AB、サビ、サビという
流れの中で前から後ろへ一直線に展開するという
書き方が自然と出てくるのではないだろうか。

一方で、一般的な男性の情報処理方法(行動原理)は、
「最終目的=主題」を中心に据えたものであり、曲や詞で言えば
AメロやBメロは「最終目的に至るための前フリ」として
明確に役割分担されているものが多い。
いわば「主題繰り返しのアルゴリズム」である。
男性のロック・ミュージックがやけに明確なメッセージ性や
確固たるイデオロギーを持っていること、
さらにその明確なイデオロギーを繰り返し主張することで
最終的な主題一つを明確に伝えようとしていることは顕著である。
これは雄ライオンのたてがみやクジャクの羽のようなもので
一個のイデオロギーを掲げるという行為はオスが本来持つ
闘争本能の顕現のようなものだとも考えられる。
男性的な表現とは、シンプルな半完成イデオロギーの放出と言ってよい。

わかりやすく「桃太郎」を例にとってみよう。
主題はもちろん「勧善懲悪」である。
まずは「女性的直線アルゴリズム」を使って曲の構成をする。
Aメロ1:爺さんと婆さんが住んでいて芝刈りと洗濯にいった。
Bメロ1:川上から桃がドンブラコと流れてきたので持ち帰った。
Aメロ2:桃を切ったら中から男の子が出てきたので「桃太郎」と名づけた。
Bメロ2:桃太郎はすくすくと育ってよい子に育った。
サビ1:青年になった桃太郎は鬼を退治しに行くと言い出した。
    きび団子を持って家を出た!

Aメロ3:桃太郎はサル、キジ、犬を家来にした。
Bメロ3:鬼が島に辿り着いた。
サビ2:さぁ鬼と対決!!鬼をやっつけた!!
(ギターソロ)
Cメロ:鬼は反省し、今まで奪った宝を桃太郎に差し出した。
サビ3:桃太郎は村に帰り、村人に宝を分け与えた。偉い!!
アウトロ:3人は仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

これが直線的アルゴリズムで表現した桃太郎である。
リフレクションや主題の強調は行われていない。
サビは3箇所ありそれぞれ別の場面を描いている。
「勧善懲悪」というテーマは「聴き終わった後」に聞き手が
導きだすべきテーマ(プログラムの目的)であり
詞の中に「勧善懲悪」というテーマは登場しない。
いわゆる「クライアントサイドプログラム」に例えることができる。

我々はこの物語の筋書きを記憶し、人生のどこかしこで
何度か耳にすることで(=リフレクション)
桃太郎=勧善懲悪の物語、と捕らえているのである。
つまりこの詞は「CD向き」であると言える。

では、男性的な「主題繰り返しのアルゴリズム」である。
基本は「if=もし完全に理解していない可能性がある場合;もう一度主張する」
というのが随所に組み込まれたプログラムだ。
音楽性にもよるが今回はロックを想定しているためややクドい。
Aメロ1:爺さんと婆さんが住んでいて芝刈りと洗濯にいった。
Bメロ1:川上から桃がドンブラコと流れてきたので持ち帰った。
サビ1:桃から生まれた桃太郎!悪を懲らしめ善を成す、
        それが男の生きる道!!
Aメロ2:桃太郎はすくすくと育ちよい子になった。
Bメロ2:そのころ村では鬼が暴れて悪さばかりしていた。
サビ2:桃から生まれた桃太郎!悪を懲らしめ善を成す、
        それが男の生きる道!!

Aメロ3:桃太郎はきび団子を持って鬼退治に出かけた。
Bメロ3:途中サル、キジ、犬を家来にした。さぁいくぞ!
サビ3:桃から生まれた桃太郎!悪を懲らしめ善を成す、
       それが男の生きる道!!

(ギターソロ)
Cメロ:鬼が島に上陸した桃太郎、鬼をやっつけた!
サビ4:桃から生まれた桃太郎!悪を懲らしめ善を成す、
       それが男の生きる道!!

サビ5:桃から生まれた桃太郎!悪を懲らしめ善を成す、
       それが男の生きる道!!

アウトロ:鬼から奪った宝を村へ持ち帰り、親子3人仲良く暮らした。めでたしめでたし。

以上である。主題である「勧善懲悪」をリフレクションすることにより
強調している。Aメロ、Bメロは主題に至る動機付けや条件選択の項目に過ぎない。
今回サビ1は物語の流れより主題の主張を優先するために挿入している。
もう少しソフトな曲であれば間奏に替えても主題の主張は変わらない。
コレは、いわゆる「サーバーサイドプログラム」であり、これはライブ向きである。

現在我々は音楽を録音し、繰り返し聞いているが
本来目の前で演奏される音楽は「不特定多数に対する一過性」のものであり
全く同じ演奏を繰り返し聴く、というのは単なるテクノロジーの進歩が
産んだ利便性で音楽そのものの本質を変えるものではない。
演奏する側と聞く側は決してUSB2.0で接続されているわけではなく、
2進数に変換され情報伝達の確実性が図られるわけでもない。
空気の振動と視覚情報によってのみこの情報処理はなされる。
デジタルミュージックももう一度アナログに変換されて鼓膜を経て
また電気信号に変換される。話しかけるだけで阻害できる程度の情報伝達なのだ。
聞き手の集中力や音響も考慮するとそのプログラムを
一度のローディング(聴くという行為)で完全に実行することは不可能に近い。
私は音楽とはバグ前提の情報処理方式だと認識している。
広義での「ピープルズ・ミュージック」は文化的土壌の上で進化したものであり、
いくらグローバリズムが顕著な時代になったとはいえ、
聴き手の精神は後天的にグローバルなだけで
決して先天的にグローバル化しているわけではない。
また対外的に受け入れを要求される概念のうち初見の概念に対しての
「脳内グローバリズム」の根源は数百年で
そう簡単に進化したり変化したりするわけではない。
我々は地理的、文化的、人種的、個人的に隔てられた存在で
テレパシーも使えないしスタンド能力も基本的には常用化するに至っていない。
だから音楽にはRIFF=REFLECTION(繰り返し)があり、
曲名をしつこく歌ったりポイントで強調したりするわけである。
本来の「イントロ」もサビと言う名の「主題」へのメタファー(暗示)であり
リフレクションの一種として役割を担っているものだ。

さて、ここで我々Luvspreamに突きつけられている命題として、
Luvspreamの音楽自体は非常にプライベート性が高くCD向きである、という点がある。
つまり女性的アルゴリズムによる作詞は有効なのであるが
曲構成はまさにロックのそれであり活動がライブのみである、という点も大きい。
これをコントロールすることは私の次の目標である。

つまりこの文章の主題は、
一生懸命やってるからライブ見に来てね~♪
っということなのである・・・えへっ。

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